長距離ドライバーに贈る~ハイウェイ・スターな癒し系音楽

3/27/2024

t f B! P L
 

日陰のない真夏に、あるいは寒風吹き荒ぶ厳冬に、暑かろうが寒かろうが遮蔽物のないサービスエリアのど真ん中に全力で昼寝なさっているニッポンの物流を支える長距離ドライバーの皆様、本当にお疲れ様です。


車というモノが発明されて以来、職業ドライバーに限らず全世界共通であらゆるドライバーは運転中の心地よいスピード感に合うBGMを探求してきた。ある者はテープで。ある者は鼻歌で。

そしてポピュラー音楽だけではなく、ゴスペルから三橋美智也まで、ぶっちゃけ音楽なら何でもいいんじゃないかとも思わないでもないが、とりわけ親和性においては餃子とレモンサワー、マーシャルとレスポール、長州とラリアットぐらいに相性が良いとされるドライブとロック音楽の組み合わせは、ドライバーのモチベーション維持に対する特効薬であることはもはや疑いようがない。


そこで今回は、北海道から九州までテンション爆上がり&ノンストップ状態で走破出来ること間違いなし…かどうかは個人差あるけども、少なくともアドレナリン大量分泌、血行促進は捗るんじゃないかな(弱気)と個人的に思われるドライビング・ミュージックをテープ形式でセレクトしてみた。

若干どころではなく、昭和の男感満載なメタポジ46分ではあるが、現代の音楽知識がないだけである。ご了承くださいませ。



side.A

1. Motley Crue / Kickstart my Heart

コレでテンション上がらなきゃロックファンを名乗る資格はねえ!と言えるくらいに説明不要の名曲である。ドライブだけでなく、神輿の鉢合わせ等にも適性アリ。とにかくアドレナリン解放にはもってこい。10曲全てこの曲でもいいくらいである。タイトルそのまんまだし。


2. Molly Hatchet / Bounty Hunter

サザンロックその1。
無人の荒野の中、何処までも続く道路をオープンカーでかっ飛ばすイメージである。
80年代当時良くも悪くもアメリカを象徴していたLAメタル勢とは全く違うアプローチで泥臭さ・人間臭さ・哀愁を持ってして表現される、言わば「アメリカの演歌」と言い換えてもいいかも知れない。
日本人が北島三郎を聴いて大和魂というものを感じるように、このバンドの純度120%のアメリカンスピリットを感じて頂きたい。


3. ザ・ルースターズ / どうしようもない恋の唄

切ない。
これを聴くと否が応でも当時付き合ってた彼女をチャリンコに乗せて田んぼに突っ込んだ事を思い出す。
ハードロック・メタル勢とはまた違った表現の切なさを演出するギターソロは必聴。霞がかったアオハルが目前に甦ることうけあい。
「やっぱりオイラ1人じゃダメなんだ」と嘆くすべての悩める若きバカヤロウ達が聴くべき聖典である。


4. IronMaiden / purgatory

最近のメイデンがやらない隠れた初期の名曲である。
ポール・ディアノ在籍時だけあってパンキッシュな青臭い勢いを感じさせる曲だが、その後の黄金時代を予期させるプログレッシヴなツインリードギターは既に完成されていた。パンク×メタル×プログレという独自の方程式から導き出されるサウンドは、後続はおろか本人達を持ってしても未だ再現されていない。
つーかなんで誰もやらないんだ?


5. Lynyrd Skynyrd / Sweet Home Alabama

サザンロックその2。
我々日本人にも何故かしんみりとさせるそのメロディは、テンガロンハット被って望郷一番星…と洒落こみたくなるくらいに故郷への想いを強くさせる。
サビで「すうぃ~ほ~む〇〇~」と、〇〇の部分に故郷の地名を入れたくなるが、ものっそいダサくなるのでやめとけ。
このバンドを初め、アメリカ産のバンドはライヴに星条旗を象徴的に用いることがあるが、日本のバンドが日本国旗を使うと途端に右翼団体っぽくなるのは何故?



side.B

1. Saxon / Motorcycle Man

バイカーズロックの化身による代表曲。バイクの免許といえば原付免許しか持ってない私でも、脳内でナナハンかっ飛ばしたくなるくらいに爽快。物凄くシンプルな構成ながらもロックの醍醐味を凝縮した名曲である。
ギターのポール・クインの奥さんは日本人らしい。
だからどうした。


2. AC/DC / Whole Lotta Rosie

音楽性・存在そのものが最早ドライブミュージックであり、道路上においてもう全部あいつ1人でいいんじゃないかな的なバンドの代表格。それこそこのバンドだけでテープ何本作れるか分からないくらいには土地を持て余している国の高速道路で愛されている元祖「癒し系」である。
悲しきかな日本ではあまり売れてない模様。
片側2、3車線のせまーい道路ばっかの国じゃしょうがねーか。


3. MAD3 / Blue Suede Shoes

言わずと知れたロックンロールの古典を我が国が誇る蛮カラロックンロールバンドMAD3がカヴァー。その仕上がりは良い意味でほぼ原曲の形を留めておらず、エネルギーのやり場に困る程の超絶ハイテンション&スピード感150%マシマシの爆走疾風迅雷ロックンロールにアップデートされている。ここまでの異常なテンションでロックンロールを表現するバンドはいるようでいないんじゃなかろうか。


4. 世良公則&ツイスト / あんたのバラード

個人的運転中鼻歌候補No.1。
世良公則という人は、この曲に限らず歌い方をしょっちゅう変える人なので、もはやどれがオリジナルの歌い方なのかサッパリである。この曲に関して言えば、冒頭の「あんたにっ」のタメ方がポイントである。
昔、運転中にこの曲を世良公則ばりのオーバーアクションで歌っていた時、危うくパワーウィンドウを破壊しそうになった事は内緒である。


5. W.A.S.P. / L.O.V.E. Machine

残念でしたぁ。モー娘じゃない方でしたぁ。

「あんバラ」の後に持ってくる曲としてはいかがなものかとも思ったが、ブラッキーのケダモノヴォーカルによる「エロォ!!ヴィイ!!」というサビのシンガロングのわかりやすさはお友達数人とドライブするにはうってつけではなかろうか。女の子がいたらドン引きかも知れんけど。
PLAYBOY誌が80年代大映ドラマのオープニングを意識して作りました!的なPVも◎。パツキン下着姿のおねーさんが大量に出てくる辺りで当時大量の小中学生を性に目覚めさせたであろう、誠に罪深きPVである。




・bonus track

菅原文太・愛川欽也 / 一番星ブルース

「トラック野郎」シリーズのオープニングを飾るナンバーである。
映画のバカさ加減に比べて渋めの和製ブルースをバックに低音ボイスでしみじみと唄う文太兄ぃ&キンキンが印象的。
ドライブのお供という次元には既に存在せず、時代を超えてあらゆる長距離トラッカーのアンセムとして愛されている。







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